私はウソを見破ることができます

「そこで私は容疑者に話しかけた。『彼がこの取調べの担当官になって、君は幸運だよ。正直で公平な男だからな。(中略)実は彼には特別な能力があってね。だから公平になれるんだ。あいつは、いわばウソ発見器なのさ。どうしてそんなことができるのかわからないが、なぜか相手がウソをつくと、すぐに察知する』こう言い添えることで、私は容疑者が同僚を見る目にフィルターをかけた。」
(「元FBI捜査官が教える心を支配する方法」ジャック・シェーファー著 大和書房)

この捜査官は容疑者に対して同僚の取調べ官にはウソを見抜く能力がある、というフィルターをかけたわけです。

「そんなことはありえない」
と容疑者は思うかもしれません。

でも、人間は最初に与えられた情報から相手に特定の印象を抱くことは間違いありません。だから容疑者はウソを口にするたびに
「見破られているのか?」
と不安になるかもしれません。

あなたも初めて会う相手のことを次のように伝えられたらきっとある種のフィルターがかかるはずです。

「今日商談予定の部長はかなり気むずかしいぞ。」

もしかしたら、あなたはいつもより慎重に交渉を行なうかもしれません。

もし、次のように言われたらどうでしょう。
「今日商談予定の部長はわが社の製品のファンだよ。」

この場合、交渉に向かうあなたはいつもより気分が楽になるでしょう。
さらに、もし、次のように言われたらどうでしょう。
「今日商談予定の部長はコスト意識が高い人だよ。」

この場合、あなたはいかに自社の製品がコストパフォーマンスに優れているかを説明する資料を増やすかもしれません。
良かれ悪しかれ人は最初に受けた情報から
特定のフィルターがかかります。

心理学的に言うとこれは
【初頭効果】
です。

003

人は最初の印象、情報、見た目に影響を受けて、
それによって相手に対して特定のフィルターがかかるのです。

そして、自分が相手に対して特定のフィルターがかかるだけでなく、
相手もあなたに対して特定のフィルターがかかります。

ということはあなたが相手に対してかけたいフィルターの種類を想定した上で、
最初にあなたが特定の情報や印象を出せば良いことになります。

たとえば、あなたが席を外した時に同席している部下に
「うちの上司は本当に御社のことが好きなんです。
いつも御社のことばかり話しているんですよ。」
と言わせれば、相手には特定のフィルターがかかります。

以前にも書きましたが、講演会場で司会の方が私を紹介してくれる際の講師紹介原稿は私が書いています。

私は初めての相手に送るメールの送信者名(署名)と、何度かやりとりしている相手に送るメールの送信者名(署名)は変えています。
・・・どちらも特定のフィルターをかけたいからです。
良かれ悪しかれ人間という動物は最初に受けた情報や印象から
特定のフィルターがかかります。
あなたはそれを意識して使っています?

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Source: 商売繁盛心理学・ビジネス心理学講師 酒井とし夫