人前で話すと緊張から早口になる人へ

人前で話をすると緊張感から話のペースが早くなる人がいます。そのような人は無理にゆっくり話そうとするとペースが乱れて上手く話をすることができなくなります。
人前で話すことに慣れるまでは口調が早い人はその早さをあまり気にする必要はありません。

早口で話すことに関するいくつかの実験があります。
パックウッドという心理学者は患者の心の病気を治すのに成功しているカウンセラーにはどういう特徴があるのかを調べてみました。

一般に考えられるのは、「人柄が温かい」カウンセラーのほうが患者の気持ちを癒せるように思いますが、実験結果、成功しているカウンセラーというのはたいていの場合、「早口」だったのだそうです。

また、ミラーという心理学者は、お店の買い物客にラジオ番組を聞かせるという実験をしました。その時にはラジオの話し手が「速く話す」番組と、「遅く話す」番組を聞かせ、お客さんがどのような反応をするかを調べる実験だったのですが、買い物客たちが心を動かされて購入するようになるのは早口でしゃべっている番組を聴いた時だったそうです。

だから、あなたが緊張感のあまり早口になったからといって気にする必要はありません。むしろ、「説得力が出る!」といった程度に考えておいた方がよいです。慣れてくると抑揚やスピード、間の取り方をコントロールできるようになりますので、あまり早口は気にする必要はありません。

ただし、緊張やアガリ自体は放っておいても治りません。むしろ年月が経つほどその度合いはひどくなります。緊張とアガリの改善克服には一日でも早めに取り組むことが大切です。


Source: 商売繁盛心理学・ビジネス心理学講師 酒井とし夫